2011-3-11 を忘れない

原発再稼動!?。「安全基準作りの根拠となるべき事故原因の究明すら未だ不十分」

木村俊雄氏(元東京電力原子炉設計管理担当)の告発「福島第一原発は津波の前に壊れた」(『文芸春秋』2019・9月号掲載)を傾聴したい

東電福島第一原発事故からすでに8年以上を経て、7基が再稼動し、さらに再稼動の動きが強まっているなかで、「安全神話」が無反省に再生産され、「記憶の風化」とともに安易に受け入れられてしまう状況が案ぜられます。木村氏の告発は、18年間の東電原発技術者として蓄積された知見にもとづく「東電事故調」の膨大なデータの徹底的な分析の成果です。詳細は、8ページにわたる掲載記事を是非お読みいただきたいのですが、「想定外の津波による全電源喪失で、冷却機能が失われた」ことを事故の根本原因とするほぼ定説化された認識を全面的に批判するものです。4つの「事故調」のいづれもが見逃していた「過渡現象記録装置」データ解析により、地震発生後2分足らずで「原子炉圧力容器内の水の自然循環」が停止し「ドライアウト」が起こって炉心は危機的状況に陥っていたことを解明しました。「自然循環」停止の原因として圧力容器につながる「極小配管の破損」の可能性が高いことが推測されるとし、そうであったとするなら細い配管のすべてを解析して耐震対策が必要となり、膨大なコストがかかって原発の稼動 は、費用面からも不可能との結論に至ります。「この問題は決して過去の話ではありません。不十分な事故調査にもとづく不十分な安全基準で、多くの原発が、今も稼動し続けているからです」との氏の警鐘を真摯に受け止めたいと思います。

 

 

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