2011-3-11 を忘れない

<古里喪失訴訟>7月13日、控訴審を前に裁判官が現地視察。7月16日仙台高裁での原告の訴え

<古里喪失訴訟控訴審>双葉など5町裁判官が視察

福島県双葉町役場の屋上から中間貯蔵施設予定地などを視察する裁判官(右から2人目)ら

 東京電力福島第1原発事故で古里が失われたなどとして、福島県双葉郡の住民ら約220人が東電に計約24億9000万円の損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、仙台高裁は13日、現在も全域避難が続く同県双葉町など計5町を視察した。
裁判官3人が帰還困難区域にある双葉町役場、中間貯蔵施設の用地として国に譲渡した住宅などを視察。住民らの説明を受けながら現状を確認した。
双葉町に実家があり、いわき市に避難する小川貴永さん(48)は「8年たっても進まない復興の現状を裁判官にも理解してほしい」と話した。
昨年3月の福島地裁いわき支部判決は、国の賠償基準を超える認容額を1人につき最大150万円とし、計約6億1000万円の支払いを命じた。住民側は控訴審で、1人につき500万円の慰謝料などを求めている。河北新報2019年06月14

被害者に寄り添って・・避難者訴訟控訴審 原告が訴え

   ブログより転載

廃番所までデモ行進する原告団=16日、仙台市

福島県沿岸部の双葉町、富岡町、楢葉町、浪江町などの住民が東京電力に損害賠償を求めた福島原発避難者訴訟(早川篤雄原告団長)の控訴審第5回口頭弁論が7月16日、仙台高裁(小林久起裁判長)で開かれ、楢葉町から避難した原告4人の本人尋問を行いました。

左官業を50年間やってきた76歳の男性は「放射線量が高くて今も帰れません。私の住む23軒の隣近所のうち11軒しか戻っていません。医療機関が再開していなくて逆流性食道炎、妻の膠原(こうげん)病の治療はいわき市までいかなければなりません。原発事故さえなければ息子や孫たちと一緒に暮らせた」と陳述しました。

広野町で薬局を営んできた薬剤師の女性(61)は「店を再開させるのに途方にくれています。町は7割が戻ったといっていますが実感がありません」と証言しました。

金井直子さんは、母が出身地の大熊町にある先祖の墓の周りがフレコンバッグで覆われていることに「死んでからも故郷はなくなっちゃうんだね。悔しい」と語っていると証言。「一審の判決は不当判決(昨年3月)です。一生懸命訴えてきたのに、被害者に寄り添ったものではありませんでした。地元が声を上げないといけないと、裁判などやったことのないものたちが訴えていることを分かってほしい」と涙で訴えました。

次回29日は環境経済学が専門の寺西俊一・帝京大学経済学部教授が証人にたちます。

(「しんぶん赤旗」2019年7月17日より転載)

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コメント 1 件

ポエム より:

7月16日の仙台高裁での福島原発避難者訴訟控訴審を傍聴しました。原告団の事務局長の金井直子さんはわが東久留米市で高校時代まで過ごした方です。久留米高校卒業という事を最近になって知り、応援の意味で傍聴に行ってきました。原告の方々の陳述を聞きながら、原発事故によって故郷を失った悲しみ、悔しさ、つらさ、言葉では言い表せない喪失感に思いを致しました。金井直子さんは、事故から8年、道路や商店街など目に見える形の復興はすすむけれども、帰ってくる人も少なく、昔のような住民自治・温かいコミュニティをつくることは難しく、それは年数が経てば経つほど難しくつらさも増すばかりだと、涙ながらに、でも堂々と訴
えられました。聞いている私たちももらい泣きしながら、東電の責任を厳しく問う姿に感銘を受けました。直子さんのこの日の涙が喜びの涙に変わる日を信じて私も力を尽くしたいと思いました。

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